【老健事業e-ラーニング】_講義動画掲載について

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令和6年度介護報酬改定で、訪問系サービス及び短期入所系サービスにおける口腔管理に係る連携の強化を目的として口腔連携強化加算が新設されました。算定対象となるのは、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、短期入所生活介護、短期入所療養介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。本加算の新設意義は、介護事業所が口腔の健康状態の評価の方法や在宅歯科医療等について歯科医療機関に相談できる体制を構築するとともに、歯科医療機関からの情報共有を通じて、サービス利用者に適切な口腔管理を実施できる体制を整備することです。令和6年9月時点の調査で、口腔連携強化加算の算定実績がある介護事業所は、1,605施設のうち37施設(2.3 %)でした。算定しない理由は、「時間や手間の問題(33.4 %)」「口腔の健康状態の評価が難しい(26.3 %)」「算定要件が分からない(18.3 %)」「連携歯科医療機関が見つからない(17.4 %)」などが上位でした。よって、これらの課題を少しでも解決していただくために、当委員会では介護事業者および歯科医療機関が活用できる教材(e-ラーニング研修動画)を作成しました。コンテンツは「コア」「ベーシック」「アドバンス」の3パートで構成され、「コア」では各コンテンツの内容と講師の紹介、加算が新設された背景と見込まれる成果について概説し、基礎的な知識を提供しています。「ベーシック」では、介護事業所と歯科医療機関が実施する事前準備や口腔健康状態の評価方法について、介護支援専門員、歯科医師、歯科衛生士が解説し、実務に活用できる内容を提供しています。「アドバンス」では、訪問系サービス利用者の事例をもとに、関連職種による口腔評価と介護支援専門員への情報共有までの一連の流れを具体的に解説し連携のポイントについてまとめました。受講者の皆さまの理解度や実務経験、介護現場での業務に応じて、どのパートからご覧になっても理解しやすい構成にしています。皆さまがご覧になりたい教材から選択していただき、口腔連携強化加算を理解し、適切に実施できるよう有効に活用していただくことを期待しております。

(一社)日本老年歯科医学会

理事長  平野 浩彦

特任委員会(老健事業・連携強化)委員長  中川 量晴

副委員長  渡邉 賢礼

委員
秋野 憲一、石﨑 晶子、伊藤 加代子、糸田 昌隆、佐藤 美寿々、鈴木 瞳、竹内 研時、玉田 泰嗣、
恒石 美登里、野村 圭介、松原 ちあき、吉見 佳那子、渡邊 裕(50音順)

オブザーバー
石山 寿子、近藤 国嗣、鷲見 よしみ、戸原 玄、西岡 心大、深堀 浩樹(50音順)

幹事  奥村 拓真

(2024-2025年度)

①ご挨拶(平野浩彦)・コア
口腔連携強化加算新設までの背景と各コンテンツの内容・講師をご紹介します。

②口腔連携強化加算とは(中川量晴)・コア
口腔連携強化加算の位置づけ、歯科医師・歯科衛生士に期待することについてお話しします。

③口腔連携強化加算で見込まれる成果(増田絵美菜)・コア
口腔連携強化加算により見込まれる成果・波及効果について概説します。

④口腔連携強化加算の準備(介護事業所)(鷲見よしみ、吉見佳那子) ・ベーシック介護
事業所が口腔連携強化加算を算定するために必要な準備について説明します。

⑤口腔連携強化加算の準備(歯科医療機関)(坂井謙介)・ベーシック
歯科医療機関が口腔連携強化加算を算定するために必要な準備について理解しましょう。

⑥口腔の評価の仕方(鈴木 瞳)・ベーシック
口腔の評価をするための具体的な手順・手技および注意点等を詳しく説明します。

⑦評価後はどうしたらよいか(玉田泰嗣)・ベーシック
介護事業所および歯科医療機関が口腔の評価後の流れについて理解しましょう。

⑧上手くいった事例(吉見佳那子)・アドバンス
連携等が円滑に進んだ症例を通して、介護事業所・歯科医療機関双方の具体的な連携方法等をご紹介します。

⑨難渋した事例(渡邊賢礼)・アドバンス
連携等に難渋した症例を通して、介護事業所・歯科医療機関双方の課題と対策を説明します。

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ニュースレター No.59が発行されました。