理事長挨拶

学会活動の更なる充実と他学会との連携を
Further Enhancement of Our Academic Society Activities
and Cooperation with Other Academic Societies

櫻井 薫
Kaoru Sakurai

理事長

1.学会活動の更なる充実を

会員各位の業績の賜物として、また社会の要求も相まって、本学会の会員は増加し、その数は3,000名を超えました。しかしまだ支部活動が盛んであるとは言い難い状況です。各地域での支部活動を活発にするために、支部長を昨年までにほとんどの各都道府県に設けました。次のステップとしてすべての都道府県に支部長を配置します。まだ会員が極端に少ない都道府県がありますので、このような地域の歯科医療関係者に本学会の有用性を説明し、更なる会員数の増加を図りたいと考えます。

会員の増加によって会費収入が増加しますと、本学会の活動を広げることが可能になります。今まで以上に会費を有意義に使用し、調査研究に関しては、会員からの会費だけに頼らず、大型の外部研究費を学会として獲得し、老年歯科医学にかかわる研究を推進します。

学術大会以外に、学会本部主催の認定研修会や非会員向けの講習会が開催されませんでしたので、今期からは積極的に開催したいと思います。また、Webページを更に活用し、本学会が取り組んでいる活動について、外部に発信したいと考えます。構成に改善を加えて、会員外の方々や海外の方も利用できるWebページにしていきたいと思います。

2.他の学会等との連携を

日本老年学会に属する他の6つの学会と連携協力し、社会に情報発信をします。直近の課題では、「オーラルフレイル」と「口腔機能低下症」の区別を行い、歯科医療と介護予防に繋げていきます。また本学会以外の歯科関連の学術団体も高齢者に関する研究や調査を行っておりますので、それらの学会と連携をとりつつ、調査研究のデータが社会に貢献できるようにリーダーシップを発揮したいと思います。また老年歯科医療を向上させるために、日本歯科医師会や日本歯科衛生士会等と協力した活動も行います。さらに国外の老年歯科学会、たとえばEuropean College of Gerodontologyとの学術大会を共同開催し、本学会が有する広範囲にわたる情報を共有できるように働きかけます。

外部からの要望が強い認知症関連の事業としては、立場表明「認知症患者の歯科的対応および歯科治療のあり方」を昨年出しました。次のステップとしてその診療ガイドラインの作成も試みます。

これからも更に会員に開かれた学会であり、国民の健康長寿に寄与する学会として歩むことができるように、改善を加えてまいります。

(一般社団法人日本老年歯科医学会理事長)
(東京歯科大学老年歯科補綴学講座主任教授)